2007-04-17 [Tue]

母親の危機

愛媛の実家で一人暮らしの母親が、土曜日にくも膜下出血で倒れたとの連絡を受けた。そのままクルマを走らせようかとも思ったけど、少し冷静に考えて、朝一番の飛行機の方が絶対に速いので、翌朝松山へと飛んだ。

当日の空から見た富士山に、母親の無事を祈る母親はまだ還暦を少し過ぎたばかりで、人一倍健康に気を遣って病気なんかしたことがない人だったが、こんなことは突然やってくる。ICUに入って、主治医から現在の状況を聞き、実際に本人とも面会した。なんと、そこには想像したよりも全然普段通りの母親がいた。顔色も良く、普通に話をして、全身のしびれなどもすっかりないことをアピールしている。なんと強い母親だろう、逆にビックリだ。それでも、48時間以内に再出血が起こるとかなり危険で、水頭症や脳血管れん縮にも気をつけなければならないとのこと。
「ほんまラッキーやったなぁ。まだ連れて行かんといてくれ!って、親父によ〜く頼んどいたからな!」と毒舌を吐いてみた。めちゃくちゃ安心したら、腹が減ってきた。

これまでの経緯を聞くと、ここまでの軽症で助かったことが不思議なぐらいの状況だったようだ。うちの長女たちと一緒にアメリカに行く前から、何となく体調がすぐれなかった母親は、帰国後、ある一部分の記憶がバッサリと抜けたりして、自分でもおかしいと思ったらしい。そこで、近所に住む妹が土曜日に脳神経外科に連れて行き、MRIを撮ったりしたわけだが、そのときには特におかしなところは見受けられなかったとのこと。
ところがその午後に事態は急変し、猛烈な頭痛と嘔吐が襲ってきたそうである。ちょうど妹夫婦が一緒にいてくれたので、再度その病院へ駆け込んだが、すでに診療は終わっており、院長もケータイを切ったまま出てしまっているので、年配の看護婦だけが対応することになったらしい。ようやくつかまった院長と電話で会話しながら、看護婦が看ているのだが、目前で吐きまくり、しびれまくっている母親を見ながら、これはくも膜下ではないと判断し、なんと点滴だけで家に帰そうとして「また月曜日に来てください」とのこと。さらには「なんならもう一本点滴しますか?」とも言ってのけたらしい。話を聞いているだけでもムカついてくる。
この状況で連れて帰られるわけがないと思った妹が食い下がり、救急車を呼んでくれと頼んだが、そう言われたことに不服そうな看護婦は、タラタラとやる気なく救急隊員に電話をし、救急隊員も病院から救急車を呼ばれたことに訳がわからず、長いやりとりが続いたようだ。らちがあかないので、妹が電話を替わり、隊員に事情を説明してようやく来てくれることになったらしい。

点滴そして、やっとのことで、この大きな病院に担ぎ込まれ、ICUに入り、くも膜下出血が判明して今に至るというわけだ。
妹夫婦が必死に頑張ってくれたおかげで、なんとか一命を取り留めたが、時間との戦いであるはずの脳の病気にもかかわらず、ヤブ医者によって数時間は放置されることになってしまったことは紛れもない事実だ。
幸いなことに、母親はもの凄い回復力を見せ、おそらく後遺症も出ないものと思われる。たま〜に、こういう人もいるそうだ。そして昨日からは早くも個室に移ることになったが、依然としてどこから出血したのかが特定できていないのが気がかり。あと数回「アンギオ」という高度な血管撮影をして判断するという。
その前にできることと言えば、倒れる数時間前に撮ったMRIに何か予兆のようなものが写っているかもしれないので、妹と一緒にそのヤブ医者を再び訪ね、妹が涙ながらにこれまでの経緯を話すと、院長は不適切だった処置を素直に謝罪した。先に撮ったMRI写真や脳波測定結果などを借りるとともに、それらの所見を聞いた上で文書にさせて、今の主治医に手渡すことができた。素直に非を認めたので、とりあえず病院名を公開するのだけは控えておこう。

その後、しばらく病室で付き添っていたが、とにかくどんな体勢でも首の辺りが痛くてたまらないらしく、見ていても辛い。肩や首をさすってやると、自分は病気をしないと思いこんでいた母親は、しきりに「何でこんなことになったんやろ?」と、少しは落ち込んでいる様子。「そんなこと言うても、病気になるときはなるやろ!昨日は死にかけてたんやから、痛いに決まってるやんけ!ちゃんとおとなしく寝て、早よ治せ!」と毒舌を吐きながら看病したが、介護の大変さが少しだけわかったような気がした。かなり疲れたが、ホントに大変だったのは妹夫婦だ。ホントにありがとう。
とりあえずはもう大丈夫だと思ったので、あとは病院と妹たちに任せて、横浜へ帰ってきた。またすぐ、ゴールデンウィークに会いに行くよ。


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